ゴマ鉄丼

ロサンゼルスから1年半ぶりに帰国した33歳男のブログです。趣味は一人旅で、思い入れが強いのはロサンゼルスとアフリカ。初心者ブロガーですが、観光地ではないディープでブラックなロサンゼルスや、これまでの旅の思い出を振り返ったりしていきます。みなさんの旅のヒントになれば本望です。

【南部アフリカ②】戦々恐々 世界最凶の街へ降り立つ(ヨハネスブルグ)

いよいよヨハネスブルグ市内個人半日ツアーがスタート。

街の歴史なんかを教わりながら、遠くの摩天楼を目指し車は進みます。

 

f:id:k2thaei:20161110164724j:plain

50歳くらいのエイビー(Abe)が色々教えてくれます。

ヨハネスブルグの人種別人口は、黒人が50%以上、ついで白人、カラード(混血)、インド系さ」

「私の父の世代は読み書きができなくて、サインは『×』とか親指の指紋だったんだ。警官や会社員になれないのであれば、教育を受ける必要もないだろう、っていうのが白人の考えだったんだよ」

 

f:id:k2thaei:20161110164701j:plain

ハイウェイを走る車や遠くのビル群を見ていると、90年代のアメリカにいるような感覚になりました。車はドイツ車やトヨタ車がほとんどでした。日本車はほとんど部品のみが使用されるそうです。

 

f:id:k2thaei:20161110164817j:plain

エイビーはいきなり悪名高いヒルブロウ(Hillbrow)という地区に入っていきます。

 

通行人はみんな助手席に座っている僕を見てくるような気がして、「僕がアジア人だからですか?」とエイビーに聞けば、「違う。ドラッグを買いたいかどうかのアイコンタクトだ」とのこと。

『赤信号でも停止するな』は嘘では無さそう。でも昼間ということもあり、女性や子どもも歩いています。

 

f:id:k2thaei:20161110164738j:plain

ヨハネスブルグダウンタウンは、「ロサンゼルスみたいだなぁ」と思いました。

 

エイビーはConstitution Hillというところで車を停め、二人で外に出て観光します。通行人にジロリと見られるし、ヨハネスブルグを歩いていることで精神的に興奮している僕は、エイビーが解説してくれる英語の6割くらいしか頭に入っていなかったと思います。

 

f:id:k2thaei:20161110164842j:plain

ちなみにこのエイビー氏は小ぎれいな恰好で物知り。おまけに見知らぬ人とも挨拶を交わしていて、この時点でかなり信用していました。

 

f:id:k2thaei:20161110164748j:plain

Museum Africaを見学した後はTop of Africaというタワーを登り、街を見下ろします。

明日行くソウェトや、W杯決勝戦が開催されるサッカー・シティ(Soccer City)、ヨハネスブルグで最も危険な場所と聞いているPark Station(駅)もばっちり見えます。

 

f:id:k2thaei:20161110164801j:plain

さらに、「このへんはプアホワイトが固まって住んでいるのさ」という地区を見せてもらいました。南アフリカはオランダ系やイギリス系の白人が少なくありません。アパルトヘイトが廃止された後は、貧困層へ転がり落ちる白人も増えたそうです。

「白人は黒人の中にいるのを怖がるけど、私ら黒人は白人の中に入るのに抵抗はないなぁ」

 

この日、黒人と白人が一緒にいるところを全く見ませんでした。

 

ヨハネスブルグ市内にはチキンのチェーン店(Nando'sとか)が多く、僕の夕食はチキン一羽になりました。アメリカで「黒人ってチキン好きだよなぁ」と思っていましたが、アフリカの黒人もそうみたいです。

 

f:id:k2thaei:20161110165432j:plain

 

ホステルに戻ると、ケープタウン出身の初老の方がいて挨拶をしました。その後ドイツ人旅行者のお兄さんもチェックイン。かなり話していたら眠たくなったので就寝。

雨が降り、気温がぐんぐん下がりものすごく寒くなりました。

 

明日は貧困地区ソウェトへ連れて行ってもらいます。

③へつづく。

 

【地図】※ヨハネスブルグ市内のヒルブロウ地区