ゴマ鉄丼

ロサンゼルスから1年半ぶりに帰国した33歳男のブログです。趣味は一人旅で、思い入れが強いのはロサンゼルスとアフリカ。初心者ブロガーですが、観光地ではないディープでブラックなロサンゼルスや、これまでの旅の思い出を振り返ったりしていきます。みなさんの旅のヒントになれば本望です。

【西アフリカ③】"Door of No Return" 奴隷貿易で「活躍」した城へ(ケープコースト)

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時差ぼけであまり眠れず、3時頃からダラダラベッドの上で過ごしました。

 

早朝6時、チェックアウト前にオーナーと少し話しました。「どうして一人旅をしているんだ?」と訊かれたので「誰かと一緒に旅行していたらローカルと話す機会が少なくなると思うんです」と答えたら「なるほど」と言われました。

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タクシーを捕まえ、昨日チケットを購入したバスターミナルへ。

ガーナでは中距離以上のバスに乗る前は荷物の軽量があり、重さによっては追加でお金を徴収されます。僕のバックパックは9kgで支払いは無し。

 

バスターミナルで外国人は僕だけだったらしく、珍しかったのかいろんな人と目が合います。みんな「ハロー」と言ってくれたのでうれしくなりました。

 

7時半、バスは西に向けて出発。舗装・未舗装の道を進みます。バスは快適とは言えませんでしたが、3時間乗って280円なら何の文句も言えません。エアコンもついているし。

この日はパブリック・デーだったらしく、子供たちがたくさん乗っていました。

 

11時。ケープコースト(Cape Coast)に到着します。

今日の僕の目的地はここからさらに少し西にあるエルミナ(Elmina)。とりあえず安宿にチェックインしました。

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タクシーで移動しエルミナへ。

心なしかここの町の人たちは僕のことをニヤニヤしながら見てきた気がします。

 

「お腹が空いた」と告げると、このタクシー運転手・モハメドがシーフードの店に連れて行ってくれました。40分後、シーフードと野菜が運ばれてきます。

 

エルミナの町は混沌としていて、写真が撮りづらい。

 

観光客相手に商売をしている輩が近づいてきて僕の名前を聞いてきます。セント・ジョージ城/エルミナ城(St. George's Castle/Elmina Castle)という城から出てきた後に名前を彫ったお土産を買わせるやり方だそう。モハメドが事前に忠告してくれたので、僕は「要らないよ」と告げておきました。

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このセント・ジョージ城は15世紀にポルトガルが築いたもので、古くは「城」の役割をしていました。それが後年、アフリカ各地で捕まえた黒人を奴隷船でアメリカ大陸に送り出す直前まで閉じ込めておく場所として使われることになりました。

 

何十万ひょっとしたら何百万人という奴隷が何年、何十年にもわたりここからアメリカ大陸へ運ばれていったのでしょう。そう考えると、やはり気分が暗くなります。

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ちょうどツアーが始まるところだったので混ざりました。

当時の写真は当然ありませんが、せめて絵・イラストがあればいいのにと思いながら見学します。

奴隷たちが「最後に見た祖国の地の景色」として語り継がれているDoor of No Returnの写真を撮っていたら、ツアーとはぐれてしまいました。

なので、その後は一人で歩き回りました。

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 黒人観光客が笑顔で写真を撮っていたのが印象的でした。

 

しばらく城にいた後、モハメドと再会します。

帰り道、せっかくなので彼に色々質問をしてみました。「奴隷は(過去のことだし)仕方がない。前を見るべきだ」「(中国人の台頭については)安い中国製品が入ってきてうれしい」「(アフリカ初のW杯は)南アフリカと距離は離れているけどうれしい」「アフリカの国はどこも愛着がある。でもナイジェリア人だけは嫌いだ」どうやら嘘つきが多いそうです。。

 

そういえば、南アフリカで見かけた「Vodafoneの家」がガーナにもありました。

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ガーナでは英語が共通語として話されているので、広告も英語が多いんです。

とくにメッセージ的なものが多くて、「My Daddy is a Super Daddy.」とか「貯蓄をしよう」「アフリカにプライドを持とう」など。ACのようなものではなく、企業の広告にこのようなメッセージが付いています。

 

国民全員が英語を話すわけではありません。それでもテレビ、新聞などメディアはすべて英語です。インドみたい。

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ケープコーストに戻った後は、町を歩きます。鍵屋、床屋、パスポートコピー屋なんてのもありました。それにしても食堂がまったくありません。

 

水を買ってホテルに戻ったところで土砂降り。ホテル併設のレストランで食べることにしました。

チキンフライドライスとベジタブルを注文したら、お姉さんに「ベジタブルにチキンを入れてライス付きでいいかしら」と言われ、OKしました。

やはり30分ほど待ちましたが、とてもおいしかったです。

 

部屋に戻ってテレビを観ていたら眠ってしまい、23時頃目覚めました。シャワーを浴びて、シャンプー後体を洗ったところで水が出なくなりました。

 

全く出ないので、あきらめて泡だらけの体をバスタオルでしっかり拭き取りました。

それでもなんだか気持ちが悪い。。明日の朝もう一度シャワーを浴びよう。

 

④へつづく。

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【地図】※ケープコーストの西、エルミナ城です