【西アフリカ⑥】国境を越えてトーゴへ 袖の下を要求され閉口する(ロメ)
早朝4時に起床し、シャワーを浴びて5時にチェックアウト。
外は真っ暗ですが、タクシーは走っている様子。一台目をやり過ごして、二台目に乗り込みました。
陸路で国境を越え、そのままトーゴの首都ロメ(Lome)を目指します。
国境の町までは、昨日まで使ったSTCではなくトロトロと呼ばれる乗り合いタクシーで向かいます。
バス停?は混沌としているところでした。僕を含めた10人を乗せたトロトロは、ひたすら西へ走ります。途中、フリーウェイのような舗装された道もありましたが、郊外へ出れば赤土の凸凹道がほとんどでした。
9時。国境に到着。闇両替屋でCFA(セーファーフラン)を買います。
出国手続きで賄賂を要求されました。分からないフリをしてとぼけてやり過ごすも、問題はそのあとでした。
日本人はトーゴ入国時ビザが必要ですが、国境でも取得可能です。そのため僕はその場で購入したのですが、僕のバックパックを調べる女性や、記帳に書き込むだけの男性からも賄賂を要求されました。さすがに頭にきて、「レシートをくれ」というと、「嫌ならガーナに戻れ」の一点張り。政府の人間とは思えない言動ですが、ここではどう考えても僕のほうが不利なので、投げるように賄賂をくれてやりました。
入国後、CFA200でホテルまで送ってくれたバイクタクシーも到着したとたんに「CFA2000だ」と言ってくるし。。その半分を渡してさっさとチェックイン。
ファンがCFA8000でエアコン付きはCFA15000。後者にしました。
なんだか国境のやりとりで疲れてしまい、一休み。ベッドで横になりながら、「ここまでの旅は人を含めていい感じだったので、残念だなぁ」と思いました。
気分を変えて町歩き。国境から首都ロメはすぐ近くです。
とにかくバイクが多い。そしてパームツリーが多く、延々と続くビーチもキレイ。
トボトボと一人で歩いていると、バイクの兄ちゃんに呼び止められました。
トーゴはフランス語圏の国ですが、この人は英語を話しました。どうやらホテルの人で、僕の顔を覚えていたのでしょう。この兄ちゃんと話せたことで、幾分気分が落ち着きました。
雑談後、市内の銀行へ。フランス語圏のトーゴは米ドルよりもユーロが強いのです。
最初の銀行で両替を断られ、次に行った銀行では「少額のユーロは受け取れないわ」と笑顔で言われました。
この日は東京で一度お会いしたトーゴ大使館職員のスティーブさんとアポがあったので、約束の場所へ歩いて向かいます。
⑦へつづく。
【地図】※国境の町アフラオです