【東アフリカ⑧】48時間の鉄道の旅を終え 終着駅に着く(→カピリ・ムポシ)
夜寝ていると、ウェネが起こしてきました。
「僕には何もないけど、これをあげる」と言って渡してくれたのはアーセナルのリストバンドでした。
いい子だなぁととてもうれしくなりましたが、眠たかったのでそのまま寝ることに。
深夜、列車が急ブレーキをかけ全員目覚めました。
ムレンガ氏が「Kasamaじゃないか?」と言うと、ウェネはマンガのように飛び起き、そして列車を降りていったので、僕らが窓から荷物を渡してあげました。
あどけないけど、しっかりした考えをもつウェネ少年。将来の夢はパイロットだそう。Facebookもやっていないし、おそらくもう会うことはないでしょうが、色々と話せてよかったです。
プラットフォームに出たウェネと握手。列車が動いてからも僕の名前を呼んでくれました。
お別れ後、再び眠りについた僕が次に起きたのは7AM。ムレンガ氏も起きてきました。
おでこにしているアイマスクを見た僕が、「アイマスクを使わないで寝たんですか?」と訊くと「あれ?どこだ?」と探し始めました。
天然で本当に僕のツボでした。
列車は今日終着駅に着くので、僕は混んでいる洗面所で手を洗い、2日ぶりにコンタクトをつけました。残っているパンも完食です。
タイムテーブルによると、終着駅Kapiri Mposhiには9:26AMに着くようですが、とっくにその時間は過ぎています。
何時に着くのかさえ分からない状況でしたが、とりあえずパッキングを開始。
それにしてもなんだか体調がよくありません。嫌な予感がします。
窓の外の風景はあまり変わりませんが、たまに通り過ぎる村で列車に向かって手を振ってくれる子どもが減った気がします。
そういえば、乗客が車内から外に向かってペットボトルを投げている光景を何度も見ました。子どもたちもそれを目がけて競争しています。
投げていた人曰く、「ペットボトルはいろんな用途で使えるんだよ」だそう。ふむ。
出発から48時間後の4:20PM、やっと終着駅New Kapiri Mposhi駅に到着しました。
⑨へつづく。
【地図】