【東アフリカ㉑】最終日にひと悶着 職務質問を受ける(ダル・エス・サラーム→)
最終日の朝は7:30AMに起床。シャワーを浴びて朝食をゆっくり取りました。
昨日チェックイン時に宿泊費を払わなかったので、USD30を両替し、支払ってチェックアウト。
宿でバックパックを預かってもらい、最終日の午前中もカリアコー地区を歩きます。
ごちゃごちゃしたところを歩いていると、少年がいきなり僕のほうに向かって「アチョー!」とかかってきました。僕がびっくりしていると、周りの人たちが一緒になってケラケラ笑っています。かなり腹が立ちました。
イライラしたので、アブラにこのことを話しました。
「Take it easy。彼らの多くは学校へ行っていないし、被害者はアジア人だけじゃない。ムズング(外国人)や白人のことも言うし、アフリカはジャングルなんだよ」
「でもおれら日本人は、あんな風にパブリックでからかったりはしない」
「これがアフリカだよ。自分をコントロールしろ」
11AM。2時間後に落ち合おう、ということでアブラと別れました。
ほとぼりも冷めぬまま歩いていたら、突然変な男(身なりはしっかりしている)に話しかけられました。警官のようです。
「パスポートを見せろ。聞きたいことがある」
僕は最初疑いました。アブラの「警察も腐っているよ」という言葉を覚えていたし、50カ国歩いてきて、こんなことは初めてだったから。
「お前は数日前からカリアコーで何度も見かけている。ここで何をしているんだ」と言われました。「お前なんか知るか。こっちはムシャクシャしてるんだ」と思い、無視していたら手錠を見せられました。
ギョッとする僕。でも何も悪いことをしていないので、指示通りパスポートとビザを見せました。
日本での勤務先や仕事内容、滞在理由も伝えました。
タンザニアは初めてで、カリアコー地区を歩いていたのはアブラのおかげであること。
この警官はインターネットカフェにまでついてきて、仲間の警官も駆けつけました。
航空券も見せて今日帰国することを主張しました。
そのうち疑いが晴れたようで、一言の詫びもなく去っていきました。
相当ムシャクシャしていましたが、旅の最終日だしせめておいしいものを食べようと思い、レストランに入りました。
救われたのは、相席した女の子に「旅行で来たんだ」と話した時、「You are welcome again.」と言われたこと。
アブラと合流後、警官のことを話すと同情してくれました。
さすがにもうカリアコーへ近づきたくないなぁと思いました。
渋滞が酷くなる前に空港へ向かいます。
最後はアブラに色々僕のものをあげました。タンザニア到着日に出会い、結局最終日も一緒でした。話も合うし、聞きたいことも聞けました。
「アフリカをひとつの国のように思わず、各国に注目してほしい」と言っていました。それはそうだよなぁ。
今回の旅はとにかくハプニングが多かったですが、いろんな人のおかげで無事に帰国できることになりました。