*Str8 Outta Compton(コンプトン)
*2015年にアメリカで公開されたN.W.A.のバイオグラフィー映画。彼らのヒットCDタイトルでもある
コンプトンは、ロサンゼルス郡の中にある市で、全米の人には「ギャングの温床」「犯罪者の巣窟」とかで知られ、とにかく悪名高い街です。
僕が住んでいたホーソーンという街から車で10~15分くらいの距離で、まあたしかに雰囲気はガラリと変わります。
ファストフードのドライブスルーは鉄格子があるところが多いし、お店も早く閉まるところが多い。多いと言えばリカーショップでしょうか。映画「Boyz N The Hood」で、ローレンス・フィッシュバーンが興味深いことを言っていました。「政府は、黒人が多い地域でリカーショップを作ることを許可する。なぜか?黒人同士で殺し合いをさせるためさ。」この映画の監督さんのメッセージのひとつだと思います。
ちなみに、ヒップホップ好きなら知っている人も多いと思いますが、スワップミート(フリーマーケット)のCompton Fashion Centerは、2014年に閉店しました。残念!
たくましいのは中国人(中国系)。アフリカ諸国でもそうですが、ここコンプトンでも現地民に交じり、黒人&メキシカン相手に商売をしていました。本当にたくましいなぁと思います。
そんなコンプトンですが、近年ではニューヨークのハーレムのようにルネサンスを目指しており、市長を含めて市が汚名返上に力をいれているようです。ジェントリフィケーション(ゲットーなどの貧しい地域に、富裕層が移住してきて地価があがること)は実際にハーレムで起こったことですし、意外とコンプトンだからって家賃が安いというわけではありません。…アメリカは「安全は金で買う」ものだと思っていたけど??
ちなみに、この街にはCrystalというカジノホテルがあります。フリーウェイから見えるので気になっていたので、一度行ってみました。ちなみにメトロの駅がホテルの前にあるので、空港やダウンタウン、ハリウッドからもその気になれば来られちゃいます。
外観はそこそこ立派ですが、内部は場末の旅館のよう。驚いたことに活気があり、おまけに宿泊客の半分くらいは中国人。みなさんスーツケースを持っていたし、中国語だったので、ホテルとして利用しているようです。で、肝心のカジノはスロットマシンは無し。キノとかブラックジャックは盛り上がっていました。装飾は残念な感じで、証明は白っぽい。ゴミが落ちているし、このへんは期待を裏切らず。僕の場違い感は伝わるのか、ホテルのスタッフに「冷やかしなら勘弁してくれ」みたいなことを言われました。
たしかにきな臭い街ではありますが、百聞は一見にしかず。興味ある方は「車で」行ってみてください。
【地図】*Compton Fashion Centerの場所です